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高森明勅
2018.8.31 11:30皇室

ある新聞記者の「毎日記事」評

このところ、電話やメールで新聞記者達から立て続けに問い合わせ。
 
私のコメントを記事にしよう、というのではない。
 
自分がよく分からない事を尋ねてくる。
 
ただそれだけ。
 
勿論、ギャラは発生しない。
 
私のコメントが読者に届く訳でもない。
 
私の限られた時間を潰して、
たった1人の不勉強な記者の「お勉強」になるだけ。
本人は事前に私のブログすら読んでいなかったり。
 
馬鹿馬鹿しい。
 
よほどヒマ人と思われているのか。
それとも、これまで親切にし過ぎか。
こんな事が続くようなら、今後は対応を考え直さねば。
 
でもそんな中で、ある記者に、
私が先日ブログで取り上げた毎日新聞の記事の話を、
こちらから振った時の反応が、興味深かった。
 
「変な記事でした。
そのまま真に受けけられません。
大体、秋篠宮さまは内廷外皇族でしょう。
ご譲位の後も。
だから、秋篠宮さまには内廷費は支払われない。
支払われるのは、ご存じのように、別枠の皇族費です。
なのに、大嘗祭に公費を使うのは避けるべきだなんて、
自分が全く関知しない内廷費から出せ、
と言っているに等しい話です。
内廷外皇族が口出しするのは、筋違いも甚だしい。
そんな事を秋篠宮さまがおっしゃるなんて、
とても考えられません。
あの記事は何だったんでしょうかねぇ」と。
 
面白い批判だ。
 
確かにまるで筋違い。
 
世間一般の話でも、
他人の財布から出させろなんて、
普通の社会人なら言うはずがない。
 
その点からも、あの記事の信憑性は否定される。
 
社会部の記者らしい「世俗的」な視点だ。
 
そこは私も見落としていた。
 
なお別件ながら、いよいよ皇居勤労奉仕が近づいた。
 
学生時代に4回、奉仕をさせて戴いて以来。
 
約40年ぶりだ。
 
少し緊張して来た。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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